大江戸ロケット

一年前に借りたっきり放置してた舞台版のビデオを観ました。アニメ版はまだ観てません。アニメの感想だと思った方すみません。
新感線の舞台としては普通だったかな。公演当時も特に話題になってないと思うんだけど。いしだ壱成が上演前に例の事件を起して急遽主演を降板したというのが話題になったのは覚えてます。実際の舞台でもそのことがネタにされてましたね。
新感線の芝居って巨大な敵が出るほど燃えるんですよね。主役がラスボスも演じる髑髏城の七人がベスト(個人的に、ですが)な作品なのはある意味必然な訳で、確固たる敵が存在しない本作の存在感がイマイチなのも仕方ないのかなぁと。逆に言えば、完成されてないだけに膨らませやすい素材かもしれない。三時間の舞台では料理しきれなかった個性的なキャラクター達をTVシリーズならじっくり見せることが出来ますから。
役者の中では鉄十役の橋本じゅんさんの怪演が最高。一人だけ別次元の演技をしてて、浮きまくっている。アニメ版でこのアクの強いキャラを演じる事が出来るのは本人しかいないだろうと判断したのでしょうね、ご本人が声を当てているようです。吉松さんのキャラデザインも声に負けないくらい濃いですねぇ。
アニメ版は何でもありな印象を観る前から持ってるので舞台版みたいな江戸っ子ミュージカルをやって欲しいですねぇ。舞台版の主題歌がいい曲なんでどこかで使って欲しい…。
こないだ大江戸ロケットの戯曲あとがきを立ち読みしたら、ロボットカーニバルの北久保さんのヤツに多少影響を受けてると書いてありました。中島さん、結構アニメ好きなんだなぁ…。
ちなみに舞台の映像パートは樋口真嗣さんが手掛けてましたね。

随分幻だった舞台版、今年DVD化されるみたいです。しかし、DVD-BOXの形で発売されるので初心者には厳しいかもしんないです。8枚入り3万6千円ですから…。せっかくアニメ化されたんだし大江戸だけでも単品発売すればいいのに。
http://www.e-oshibai.com/shinkansen-box/
大江戸ロケット