まざー3

最近はずっとまざー3やってました。久々にやってよかったなーと思えるゲームでした。
大抵ゲームってのは自分が物語の主人公になれてしまう最高の利点を持つが故に、多少の稚拙な物語には目をつぶってやろうやとなりがちであります(最高のストーリーテラーである宮部さんが無類のゲーム好きなのはその利点故だと思われ…)。しかし、自分はそこに上手くハマれず純粋なゲーマーになりきれないのですが、まざー3は素直に話を面白がれましたね。(唯一難点を挙げるなら世界設定の暴露が一気にされすぎなことかな。徐々に分かりかけていくような仕組みにすればよかったのかも…欲張りすぎか)
ゆるーい笑いとメタな遊びの変化球がマザーの魅力ですが、変化球ばかりかというと剛速球もあったりして、そのバランスが絶妙でしたね。ラストでは泣きはしないんだけどジーンとしてしまい、エンディングでは笑いがこみ上げる。
あのエンディングはゲーム史上に残る(オレ史上かもしれん)画期的なエンディングだと思いますよ。思わず笑ってしまうんだけど、ゲームの主人公は本当は誰なんだっていう、単なる遊びのための遊びではない、非常に意味あるメタフィクションになっています。クソー、糸井重里いい事言うなぁ。
ある意味ゲームなんてやってる場合じゃないという(笑)。
あるコマンド入力如何によって感動度(笑い度)は薄れてしまうので反応は人それぞれなんだとは思うんですけどね…。ゲームキャラの名前は好きにつけていいけど、あの入力は素直に付けて欲しいな…これ以上書くとネタばれになるので止します。


RPGではとかくルーチンになりがちな戦闘が最後まで飽きなかったのも面白さの秘訣。
音楽に合わせてボタンをテンポ良く押すと連続コンボが決められるサウンドバトルシステムと、ダメージを受けるまでにタイムラグがあるシステム。この二つが白眉。
後者はどんなシステムかというと、このゲームの中ボスは主人公達のHP以上の攻撃を(しかもパーティ全員)平気でしかけてきたりするんですよ。普通のRPGだと全滅の攻撃が全滅にならないのは、300ポイントの攻撃を受けたとしたら実際300減るのはある程度時間がかかるから。その間に回復道具なりを使えば平気…なのだが、コマンド選択中の時間もリアルタイムでダメージは受けつづけるので一瞬の判断が迫られるのです。これがヒジョーにスリリング!
焦りすぎて何度間違ったコマンド入力してしまったことやら。こういうシステムって他のRPGにもあるんすかね、自分はあまり数をこなしてないんで知らないだけかもしれんです。
緊急時にものごとを冷静に対処できるか否かの能力が問われますよ。


騙されたと思って是非プレイしてみてはどうでしょうか。
MOTHER3