新番も60本近くあると所謂セルアニメ以外のアニメも幾つかあるのですが、その中で気になったものを。


しばわんこ和の心
http://www.hakusensha.co.jp/moe/book/com/shibawanko/anime.html
NHKの5分番組。絵本が原作らしいです。今のところ二人にこのアニメの話をして二人とも原作知ってたので結構有名なんですかね。
原作のイラストそっくりに(リンクのHP見てください)彩色された犬がそのままの質感で動きます。動く、といっても何枚も作画してる訳じゃなく、一枚のイラストをパーツに分けて動かせる、切り絵アニメの手法をとっているんでしょうかね。手法が手法だけに自然には動いてくれない(ノルシュテインさんは自然に動かしてしまいますが…)もののご愛嬌。滑らかに動く事よりもキャラが背景に浮かないことを選択していて、世界観の維持に成功しています。
はじめは犬がまったり生活するだけの単なる癒し系アニメかと思いきや…畳の雑巾がけはこうするといいんですよ、などと実写で説明が入ったりしてなんと生活の知恵もレクチャーしてくれるのです。知識も増えて癒される、一石二鳥のアニメだったのでした。


とにかくしばわんこが愛らしいです。
女性にお勧めかな。


味楽る!ミミカ
同じくNHKの10分番組。普通のアニメが始めるものだとばかり思っていたので兎に角驚きました。一言で言ってしまうとカレカノの紙芝居回です。口がパクパク動くとかそのくらいで殆ど動きません。背景が3Dのところもあったり、料理のシーンでは実写が入ったりとNHKなのに超攻撃的な作り。


フロッグマンショー
http://www.prblog.biz/archives/2006/03/_45.html
>これまで通常だと、1話の制作につき、約100人が数ヶ月間携わり約1200万円の予算がかかっていたところを、3人で1週間、数十万円で仕上げることができます。


事前にこんな記事を読んでいたので構えて見たんですよ。数十万円とは言葉で言うのは簡単なれど、視聴に耐えうるものが作れるのかと。
耐えられました。いや、むしろ面白いじゃないですか。
フラッシュアニメで殆ど動きはありません。殆ど口パクばかり。ですが、シナリオが面白ければ動きはさほど必要じゃないんですよね…作画好きの自分が言うのもなんですが。スキージャンプペアと同じ感覚。あれの3Dがどうこう言う人はいないのと一緒で。
誤解ないように言っておくと勿論数あるうちの一つ、として楽しんでるんですよ。全部が全部コレになってしまったら自分はアニメ見るのやめます。ただ、数十万で作れるなら…とお金を出す人たちに思われないように数千万の方のアニメ制作者はもっと頑張らないといかんと思うのでした(自分への渇!ですよ)。

しばわんこの和のこころ