レディジョージィ OP

少女漫画(いわゆる典型的な少女漫画、です)のアニメ化というと原作の絵柄をアニメ用にリファインしないと成立しないものだと思いこんでいました。キラキラした瞳やゴテゴテした髪の毛をそのまま動かすことは不可能に近いですし、線画でそっくりに描いたところでセル画にした時点でペッタリしてしまい少女漫画独特の雰囲気は出ない。
浮世離れした少女漫画の世界に時間と空間を与えるには別の方法論が必要なのだと思い込んでいました。


が、このOPを観てその考えを改めなくてはいけなくなりました。
……少女漫画がそのまんま動いてるよ!
自分はレディジョージィの原作を読んだ事はありません。
おそらく原作の絵よりも川尻さんの方が巧いんでしょうが(笑)
印象としては少女漫画が生き生きと動き出しているというものだったのです。
ただ、実際に動いているカットは数カットで、止めや手前にフワフワ綿のようなもの?を飛ばせたりして持たせています。全カット動かしまくるなんて到底できない、という演出的な判断なのは理解できますし、動いている数カットだけでも最大限の効果を上げていると思います。
瞳のキラキラはブラシで処理してるのかな?セルの質感もいい感じで、色指定がいいのか微妙にフィルターがかかっているのかフィルムの相性がいいのか、何なんでしょうね。作画がいいだけでああはならないはずなんだけど。
にしても何度観ても「うわー、これはーーっ!!」って気分になりますね。少女漫画読んで不思議世界に入り込んだような気分と言えば男子は分かってもらえるでしょうか(笑)


OPアニメは川尻善昭さん(演出もやってるのかな?)。マニア的には有名なOPなのかもしれないけど、自分はたまたまケーブルTV観てぶったまげてしまいました。現在川尻さんが手掛けている仕事とのギャップも凄いし、その仕事自体も素晴らしい。
調べてみると83年の作品ということで、翌年にはレンズマンが公開されているんですね。
アニマックス観れる環境の方は是非見てもらいたいです。