今年になって読んだ本

ぼんくら 宮部みゆき
この人は何故江戸時代でもミステリやるのかというと現代ものではリアリティの欠片もないキャラを登場させることができるからなんでしょうね。そういう意味でファンタジーに近い。この作品でも作者好みの美少年が登場してます。現代ものと同様トリックは大した事ないけどそれが重要じゃなかったりする。短編連作かと思いきや…という構成が面白い。


果てしなき流れのはてに 虚無回廊 上下  小松左京
電車の中でこういう壮大なSFは読むもんじゃないですね。やたら専門用語が多くて集中できず、読むのにえらい時間がかかってしまった…。「果てしなき〜」の方は二回目だったのに冒頭以外はまるで覚えていない(とにかく壮大だったくらいのイメージのみ)のにはゲンナリ。昔夢中で読んだのになぁ…。嗚呼、我が記憶の徒なるものよ。 


ゲド戦記
戦記と言うくらいだから戦乱の最中の物語かと思いこんでました…。パーソナルな話なんですね。よく言われるように自分自身と闘うというのが面白かった。ファンタジーも地名やら何やらで電車通勤向けじゃないかも…。


嫌われ松子の一生 上下 山田宗樹
下妻物語の監督が映画化するということで読んでみた。映画予告を観てコメディかと思いこんでいたのですが、全く違ってました(滑稽な要素はあるものの)。「下妻物語の監督が贈る、もうひとつのシンデレラストーリー」がキャッチコピーらしいけど、シンデレラストーリーの真逆じゃないかと(女性客を呼び込みたいのでしょうね)。一人の女性が些細な間違いから人生を物凄い勢いで転落していく話なのに…。映画のキャスト陣を見る限りコメディになってしまいそうだなぁ(役者自体は好きな人多いけど)。
原作だと話の進行上かならず主人公が脱ぐシーンが出てくるんだけど、中谷美紀だからその辺はボカされてしまうんだろうなぁ。いや、別に裸が観たいわけじゃなくて(観たいけどw)この話の重要な要素なんですよ。
CGとアニメを300カット使用ということで、アニメパートは下妻物語に続いて4℃が担当するんでしょうかね。アニメ監督は西見さんじゃないかもしれんけど。


http://kiraware.goo.ne.jp/


今は柳生忍法帖読んでます。相変わらず人間じゃないキャラが出てきてオモロイです。


嫌われ松子の一生 (上)
山田 宗樹
幻冬舎 (2004/08)
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5 転落
4 嫌われ松子
4 嫌われてないのにね?