ちょっと時間が出来たので映画また観てます。
30日8人の女たち
ミニシアター系で評判良かったような…ということでジャンルも分からぬままに観る。しばらく観ていると突然歌い始めてミュージカル映画なのかと思ってたら唐突に完全密室殺人事件が発生してたまげる。家にいる人間内で犯人探しが始まっても間にちょくちょくミュージカルシーンが入ります。ブロードウェイミュージカルのような同化のためではなく、異化効果を出すためとしての歌。殺人事件といっても謎解き自体が主目的ではなくて、8人の女たちの隠れた人間関係が明るみにされていく過程が面白い。女性って怖い。
31日上意打ち
脚本橋本忍 美術村木与四郎 出演三船に仲代と黒澤映画お馴染みのスタッフなのに黒澤映画と180度違います。スーパーマン三船が事件を丸く解決してしまう痛快時代劇に食傷気味の方にお勧め。まぁ三船プロ製作だからか(?)最後に三船の大立ち回りが拝めたりはしますけど。
小林正樹監督作を観るのは「切腹」「怪談」に続き三作目ですが、かくも武家屋敷をカッコよく撮れる映画監督はいないのではないかと思います。レイアウト(レイアウトとか言ってしまうあたりがアニオタ)がいちいちカッコいい。様式的な美しいセットとスコープサイズを見事に生かした構図が素晴らしい。
そして武満徹の情念溢れる音楽ですか。
1日 日本沈没
直前まで観る気はなかっただけどせっかくだし映画館で見てみるかーと思って観たんですが…。
主演二人の関係に自分はどうにも入り込めず。何故二人が好き合ってるのかよう分からない。特に草なぎ君のキャラは終盤までパニック映画にはあるべからぬ情けないキャラで、観客が感情移入しやすいといえばそうなんだろうけど…。
特撮やCGは凄かったとお決まりの感想(笑)は書いときます。
役者でいうと一カットだけ出演していた富野カントクがやたら印象的でした。台詞も何もなくてただ突っ立ってるだけなんですけどね、目に異様な精気が漲っていて…あんな坊主いたらイヤだ(笑)。
庵野夫妻の名前もあったけどそちらは気がつかず。神谷特技監督も当然のように出演されてました。
口直しにギリアムのローズイン〜を観るつもりが立ち見出ていて観れず。このままだとどうにもやりきれないのでツタヤでレンタル。
仁義なき戦い
深作版とは大幅に違っていて、ヤクザ同士の命の獲り合い、血で血を争う抗争というスタイルは採られていません。そういうのを期待してた人は正直期待ハズレかもしれません。自分は旧作のとりあえず鉄砲玉になったれ的な展開があまり肌に合わなかったので楽しめましたけどね。
キルビルですっかりお馴染みになってしまったテーマ曲は面白いところで使用されてて笑えましたね。
上意討ち-拝領妻始末- 8人の女たち デラックス版 新・仁義なき戦い。